新 | 認証標準物質の種類：「迷光」「波長」「吸光度」「透過率」「ニコチン酸」「重クロムカリウム」

認証標準物質の種類：
「迷光」「波長」「吸光度」「ニコチン酸」「重クロム酸カリウム」

多様な認証標準物質（CRM）とその用途

認証標準物質（CRM、Certified Reference Materials）にはさまざまな種類があります。紫外可視分光法は、分析化学、特にライフサイエンスで最も広く使用されている機器技術の 1 つです。そのため、世界中の薬局方および品質保証機関によって、適切に使われているか確認が求められています。

英国Starna Scientific Ltd (スターナ、スタルナ) は、紫外可視分光光度計の認定用において、世界で最も幅広い種類の認定標準物質 (CRM) を提供している世界的トップブランドであり、パイオニアです。ユーザーが自信を持ってコンプライアンスを達成できるように支援します。

スターナの認証標準物質（CRM）は、米国規格協会（NIST）の技術や、各国のNMI研究所に該当・準拠する形で製造されています。また製品には国際証明書（認証書）が発行され、トレーサビリティ証明付きです。日本薬局方（ＪＰ）、米国薬局方（ＵＳＰ）、欧州薬局方（ＥＰ）、中国薬局方（ＰＰＲＣ）に対応する認証標準物質をご提供し、三極対応（ＪＰ，ＵＳＰ，ＥＰ）にも最適です。吸光度、透過率、波長、迷光、解像度などの校正に役立ちます。ほとんどの認証標準物質は、試薬が石英セルに密閉された形です。

それでは、以下に商品群の詳細が分かる図表を示します

スターナ認証標準物質全商品カタログ →

続いて、具体的に主にどのような種類があるのか、ご説明します。

種類	主な用途	製品例
吸光度/透過率	吸光度スケールと直線性の評価	重クロム酸カリウム、ニコチン酸、中性濃度フィルター
深紫外領域での吸収と波長	分光光度計の波長と吸光度の評価	ディープUV標準物質
波長	紫外線可視波長、スケールの正確性の評価	酸化ホルミウム、ジジミウム
迷光	紫外線領域における迷光の検知	迷光用認証標準物質
その他	解像度、マイクロプレート、近赤外、液体クロマトグラフィ、遺伝子、蛍光、ポリメチルメタクリル酸など	各種認証標準物質（カスタマイズ対応）

【吸光度/透過率の測定】

重クロム酸カリウム（ニクロム酸カリウム）の認証標準物質

この標準物質は、スペクトル帯域幅が 2 nm 以下の分光光度計のスペクトルの紫外および可視領域 (235 nm ～ 430 nm) における吸光度スケールと吸光度の直線性を評価するために使用できます。この目的のために、世界のほとんどの薬局方および標準化団体によって受け入れられています。石英セルに密封された形でお届けします。

製品概要	０・００１Mの過塩素酸にニクロム酸カリウムを溶解
主な用途	紫外線領域・可視領域(235 nm ～ 430 nm)での吸光度と直線性の測定
使用可能範囲	Bandwidth(SBW)２nm以下
形態	熱圧着で密封されたUV石英セル（接着剤は一切使っていません）
製品例	英国Starna Scientific Ltd (スターナ、スタルナ)の製品型番では、「ＲＭ－０２」「ＲＭ－６０」「ＲＭ－０２０４０６０８１０」などがあります。

スターナの重クロム酸カリウム認証標準物質の商品一覧 →

ニコチン酸の認証標準物質

スペクトルの遠紫外領域（２１０－２６０nm）においての、吸光度スケールと直線性を評価するために使用されます。指定された濃度で希釈したニコチン酸溶液が特殊な石英セルで密閉されており、塩酸ブランクセルが付属します。UKAS 認定 ISO/IEC 17025 証明書を完備しており、トレーサビリティ付きの国際証明書が付きます。

製品概要	０・１Mの塩化水素酸にニコチン酸を溶解
主な用途	紫外線領域での吸光度と直線性の測定
使用可能範囲	Bandwidth(SBW)２nm以下
形態	熱圧着で密封されたUV石英セル（接着剤は一切使っていません）
製品例	英国Starna Scientific Ltd (スターナ、スタルナ)の製品型番では、「RM-1A」「RM-1A2A3A4A」などがあります

スターナのニコチン酸認証標準物質の一覧 →

中性濃度フィルター

幅広い用途に対応するSchott NGタイプのガラスフィルターで、可視吸光度の照合ができます。

形態	アルミニウムホルダーに入ったガラスフィルター
製品例	RM-1N2N3N はブランクホルダー１つと、１０％T、２０％T、３０％Tの３個のフィルターのセットです。

スターナの中性濃度フィルター認証標準物質一覧 →

【深紫外領域での吸収と波長の評価】

ディープUV標準物質

このユニークな認証標準物質は、190 nmから２３０nmの間のスペクトルの深紫外領域における分光光度計の波長と吸光度を評価するために使用されます

深紫外線領域での評価はこれまで課題がありましたが、英国Starna Scientific Ltd (スターナ)のこの革新的な製品は、厳密な設計および製造プロトコルによってこれまで以上に利便性高く、かつ信頼性ある商品となりました。英国Starna Scientific Ltd (スターナ、スタルナ)の製品型番では、「RM-DUV/195」があります。

【波長】

酸化ホルミウム認証標準物質

10% v/v 過塩素酸中に 4% m/v 酸化ホルミウムを溶解させた認証標準物質です。これは最も広く使用されているリファレンスで、波長資格取得のため受理されるすべての主要な薬局方および規制に準拠しています。このリファレンスは240から650nmまで波長範囲をカバーする一連の 14 個の鮮明で明確なピークを含みます。

公称認定ピーク波長値 (nm)： 241、250、278、288、334、346、361、385、417、451、468、485、537、641

カスタマイズなどもお受けできます。

主な用途	紫外線可視波長、スケールの正確性の評価
使用可能範囲	SBW３nm以下の装置で２４０から６５０nm
形態	熱圧着で密閉された遠紫外線石英セル
製品例	RM-HL 0.10nm,0.25nm,0.50nm,1.00nm1.50nm,2.00nm,3.00nのSBWでピーク認定された密閉セル1個

スターナの酸化ホルミウム認証標準物質 →

ジジミウム認証標準物質

ジジミウム（ネオジウムとプラセオジム）を過塩素酸に溶解させた認証標準物質です。

主な用途	紫外線可視領域における波長と測量制度の評価
使用可能範囲	SBW５nm以下で、２９０nm-870nm
形態	熱圧着で密閉された遠紫外線石英セル

スターナのジジミウム認証標準物質 →

【迷光】

日本のほか、欧州薬局方や米国薬局方など、世界ほとんどの規制に合致した、UV の迷光を識別するための認証標準物質です。175nm～385nmの波長範囲をカバーしています。

装置の迷光除去率が低ければ低いほど、吸光度が低くなります。これと関連して、直線からの逸脱が始まります。英国Starna Scientific Ltd (スターナ、スタルナ)の迷光用認証標準物質は、シャープカットフィルター（Cut-off）スペクトルで非常に優れたフィルタリングを特長としています。

特定の「遮断」波長以下では、射出された光はすべて迷光となります。

製品概要	特定の波長におけるカットオフ物質の透過
主な用途	紫外線領域における迷光の検知
使用可能範囲	175-３９０nm
形態	熱圧着で密閉された遠紫外線石英セル

スターナの迷光認証標準物質一覧 →

【そのほかの製品】

英国Starna Scientific Ltd (スターナ、スタルナ)の認証標準物質は、カスタマイズ品を含めると数百種類に及び、現在も品数は毎年のように増えています。上記にお示ししたのはほんの一部でしかありません。

「解像度」「マイクロプレート」「近赤外」「液体クロマトグラフィ」「遺伝子」「蛍光」「ポリメチルメタクリル酸」などさまざまな認証標準物質をご用意しています。そしてほとんどが、お客様の使用用途に完全に合致できるよう、カスタマイズをお受けしています。トレーサビリティ付きの国際証明書（認証書）が商品に同梱されます。

詳しくは、スターナの公式ホームページか、パシフィックサイエンスにお問合せください。