新 | 認証標準物質のメンテナンス法:校正、トレーサビリティとは
認証標準物質のメンテナンス法:
校正、トレーサビリティとは
測定の信頼性を維持するために
認証標準物質は、購入前の品選びだけでなく、購入後のメンテナンスも大切です。必要な分析ができているか、その信頼性を確立するための定期的な校正が求められます。
英国スターナ(Starna Scientific Ltd.,スタルナ)は、分光光度計用石英セルの世界トップブランドであると同時に、認証標準物質でも世界のパイオニアです。校正などのメンテナンスも厳密に丁寧に、英国本社の研究所で行います。日本では特約代理店のパシフィックサイエンスが仲介し、皆さまの相談・お見積もりをお受けしています。
① 「校正」とは何を指すのでしょうか?
認証標準物質(Certified Reference Materials, CRM)は一定のメンテナンスが求められます。特に重要なのが、「校正」です。「校正」とは、指定の条件下において、指示値がずれていないかを確認する作業です。その信頼性を表す尺度として「不確かさ」が明示されます。
簡単にいうと、分析の指標「ものさし」である認証標準物質にずれが生じていないかを定期的に確認することが「校正」です。
② スターナの「校正」 2年ごとに必要
英国スターナ(Starna Scienfitic Ltd. スタルナ)では、ISO/IEC 17025に準拠した校正および再校正サービスを提供しています。これは現在利用可能な最高レベルの認定です。
認証機関(UKAS)との契約により、校正の有効期間が2年と定められています。このため、お客様が新規に認証標準物質をお買いになった後、2年以内に「校正」をする必要があります。
スターナの英国本社工場で「校正」を行い、無事に作業が終了した商品については、再び国際認証が2年延期され、お客様は同じ品を使い続けることができます。この際、ご要望があれば、これまでのデータ(as received data)を提供することもできます。商品には、計量トレーサビリティ付きの国際証明書(認証書)が同梱されています。
③ 「校正」作業の流れ
校正作業は以下のような流れで行われます。
- お客様は認証標準物質を購入後、国際証明書(認証書)の期限が切れる2年内に日本の特約代理店であるパシフィックサイエンスへお問い合わせください。
- パシフィックサイエンスは、その時点の校正費用をお伝えします。
- お客様は、校正依頼品を厳重に梱包し、「われもの扱い」でパシフィックサイエンスへ郵送ください。
- パシフィックサイエンスは検品後、お品物を英国へ発送。英国本社で校正作業に入ります。
- 校正終了後、お品物はパシフィックサイエンスに戻り、パシフィックサイエンスからお客様へ納入致します。概ね、校正の正式注文をいただいていから、校正作業・納品まで、約3-4週間かかります。
- 校正の国際証明(認証書)や計量トレーサビリティ証明書は、USBで商品に同梱され、ご提供します。
④ スターナの認証標準物質 計量トレーサビリティ付
スターナは、計量トレーサビリティサービスが保証された形で校正を行います。計量トレーサビリティとは、ある測定器が、国際基準に則ってつながっていることを確認する校正の連鎖のことを指します。
現場で利用される測定器は、より正確な(不確かさがより小さい)目盛りを持つ標準器によって校正されています。さらにその標準機は、外部の登録校正事業者が有する、より正確な標準器によって校正されて・・・というように、校正の連鎖によって正確な標準器を決めていき、最終的には国際的な計量標準に辿り着く、という仕組みです。
不確かさがすべて切れ目のない比較の連鎖によって決められた基準に結び付けられる測定結果の性質が「トレーサビリティ」となります。
スターナはこのトレーサビリティの国際認証に完全に合致した形で認証標準物質を製造・校正し、証明書を製品にUSBの形で同梱してご提供しています。また多くの認証標準物質は、石英セルに密閉された形です。
⑤ 認証標準物質の保管方法・温度管理
認証標準物質の保管や温度管理には一定の注意が必要です。
管理方法でまず大切なことは、石英セルのガラス面を触らないことです。もしほこりが付くなどした場合は、空気スプレーで吹き飛ばしてください。あるいは、光化学品用の専用布でふき取ってください。(レンズ用のクロスやアルコール剤などは決して使わないでください)
使用後は、必ず専用の箱で保管してください。認証標準物質は紫外線に弱いことがあります。必ず箱の中で保管してください。推奨される温度は15~30度。湿度は70%程度です。日本国内では室内で保管する形ならほぼ問題がありません。ただ室内でも15度~氷点下になるような場合は、認証標準物質の品質が著しく悪化し、使えなくなる可能性がありますので、ご注意ください。
⑥ 「校正」をしないとどうなるか
校正をしないと、認証標準物質の「ものさし」としての役割に瑕疵が生じ、国際認証が得られません。
標準物質とは、さまざまな物質や素材中の成分を分析する際の「ものさし」の役割を果たします。このものさしがずれていないかを定期的に確認するのが「校正」です。これは国際認証機関によって、2年以内の有効期限が定められています。この期間内に校正をしないと、ものさしとしての認証が十分得られない形となります。
⑦ スターナの校正サービス 波長の追加なども可
スターナの校正および再校正は、特長があります。それは、校正時に波長やSBWの追加などもお受けできる、ということ。さらに、スターナだけでなく他メーカー品の再校正もお受けしています(一部除外品あり)。
詳しくは、日本の特約代理店パシフィックサイエンスへお問い合わせください。
お問い合わせがございましたら、下記までご連絡ください:
info@pacific-sci.com
⑧ スターナの校正: 信頼の実績と国際認証
スターナには、認証標準物質の製造を始めて約50年の経験があります。ガラスフィルターと液体標準物質の両方の校正を行い、深紫外から中紫外までの完全なスペクトルをカバーしています。UKAS による ISO/IEC17025 に対する校正認定は、2001 年に達成されました。これに続いて、2006 年にスターナ社独自でも同様に達成しました。スターナは、認証標準物質メーカーとして ISO ガイド 34 を初めて受賞する、世界トップのブランドです。2016年11月にISOガイド34が改訂され、現在はISO 17034となっています。ほとんどの認証標準物質は、石英セルに密封された形で届けられます。
お問い合わせがございましたら、下記までご連絡ください:
info@pacific-sci.com